第18回 さとう式リンパケア
2022年6月6日 人生100年
プリンラボ
酒井 亜希 氏
さとう式リンパケアの基本は、身体は3つの腔で構成されており、口腔、胸腔、腹腔が
つぶれると身体のバランスが悪くなる。
バランスを取るために、力を入れていないと立てない、
歩けない状態になり、負担がかかり悪い姿勢になり、さまざまな機能が低下する。
咀嚼筋(咬筋と側頭筋)の収縮で口腔がつぶれていく。
口腔がつぶれることで胸腔と腹腔も連動してつぶれていく。
まずは口腔を広げてそこからすべての腔を広げる。
ではどうやってゆるめたら良いのか、筋肉の圧を抜くこと事が大切。
筋肉が縮まった状態で動かなくなると、筋肉内にある体液(間質リンパ液)の流れが悪くなり、
老廃物が排出されなくなり、筋肉がパンパンに張ってしまう。
筋肉がパンパンに張ると筋膜が引っ張られ、痛みとなる。
圧力がかかり収縮して硬くなった筋肉を、押したり揉んだり引っ張ったりしない。
水で濡らしたタオルを絞るように筋肉をゆるめると筋肉が膨らみ、圧力が低い状態になる。
さとう式リンパケアは、リンパ管内のリンパ液ではなく細胞の間にある間質リンパ(組織液)、
やけどの時の水ぶくれや怪我をしたときに出る黄色いリンパ液を扱うリンパケア。
細胞は間質リンパから、栄養と酸素を受け取り、老廃物と二酸化炭素を排泄する。
間質リンパは筋肉の動きによってポンプされ流れていくので、筋肉が縮んだままだと吸収と
排泄がうまくいかなくなる。筋肉をゆるめることで、間質リンパの流れを促す。
筋肉をゆるめる8つの条件
①ふれる ②ゆらす ③力を入れて力を抜く ④息を吐く ⑤バランスをとる
⑥同期同調を利用する ⑦ゆるーい言葉を使う ⑧揉まない、押さない、引っ張らない
20g以下の圧力でやさしくふれることで、血管から血漿成分である間質リンパが出てくる圧力。
弱い力で触れるなでるが筋肉をゆるめる大切なポイント。
手のひらでそっと包み込みぴったり皮膚に密着させ、そのまま手を少し浮かせて、皮膚が動かないくらいの強さで触れることが大切。