医療法人社団ブロッサム 苗穂レディスクリニック

プリンシパル研究所

第33回 補聴器入門 きこえと補聴器

  2024年3月25日    人生100年

2024年3月25日

さくら補聴器センター 認定補聴器技能者:鈴木 翔悟 氏

大きくても聞き取りずらい音、小さくても聞き取れる音があります。

誰にでも起こる加齢による難聴、メニエール等の病気よる難聴は音がぶれたり音割れします。

音の伝わり方として空気の振動は耳小骨に伝わりその奥に蝸牛がありリンパ液が満ちています。振動で音が聞こえます。

外耳中耳内耳があるが外耳を補うもので、脳の衰え等は補聴器の効果が発揮しずらいことがあります。

伝音難聴は外耳中耳の障害、耳鼻科受診で改善する事もあります。耳垢や鼓膜が破れているなど。

オージオグラム検査方法があります。20歳ならゼロデシベルから聞こえます。加齢による難聴の方は母音の成分は耳に届くが子音の成分が耳に届かない等あり佐藤さんなのか加藤さんなのか分からないのです。

耳鼻科では言葉の聞き取り影響する周波数を検査します。

補聴器には3種類あり、耳の形状や耳垢タイプ、生活や仕事状況で選択します。耳穴タイプはオーダーメイド。ポケット型は安価でパワーが出せるが性能は低い音質はよくない雑音やハウリングが抑止できない特徴があります。他にもアクリル製やチタン製もあります。チタンは小型で強い。電池式から充電式に変わってきています。スマホとブルートゥースでつながりワイヤレスイヤホンの働きがあります。骨導式イヤホンが普及していますが補聴器は外耳道疾患で使用されます。ウオータープルーフやデザイン性が高いものもあります。防塵性能はもともと高いです。海で補聴器を落とすと見つかりませんので紛失対策で海での使用は避けてもらいます。雑音のない静かな環境なら高価な補聴器は必要ありません。生活環境に合わせて補聴器を選びましょう。

聞こえについて相談したいときは耳鼻科専門医で補聴器相談医に相談しましょう。実際の購入は認定補聴器専門店で購入しましょう。補聴器は保険適応外です。聴力障害で補装具費支給制度があり助成もあります。医療費控除の対象になる場合もあります。

補聴器のハウリングの原因は耳栓の形状が合っていない事が多いです。耳栓を変更します。集音器と補聴器の違いはパワー違う雑音等の音量調整できるか等の違いがあります。補聴器はその時の聴力に何度でも合わせ直す事が可能です。聞こえについては補聴器だけでなく周囲の協力も必要です。日本は補聴器が普及していません。国の助成制度が少なく福祉大国での北欧では普及しています。

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