第43回 食欲不振、消化不良、胃痛に漢方薬:六君子湯
2025年5月19日 人生100年
2025年5月19日
株式会社ツムラ 弘中恒亭氏
胃食道逆流症はGERDと呼ばれる。ひどい場合は食道粘膜がただれる。食道と胃の上部の間で逆流する。食道粘膜に炎症無しのケースはびらん性胃食道逆流症と呼ばれる。
タケキャブ4週間服用しても改善しないケースはP-CAB抵抗性と呼ばれる。
生活指導としては肥満減量など。酸分泌抑制薬としてネキシムなどがある。ほかに粘膜保護薬や制酸薬がある。消化管運動機能改善薬もある。
患者の消化器症状に対する六君子湯43番がガイドラインに掲載された。使い分けとしては体力、胃炎、膨満感、胸やけなどで判断する。四君子湯に陳皮と半夏をプラスしたものが六君子湯である。
身体を温めて改善させる。漢方薬での第一選択薬である。
胃腸の弱いもので食欲がなくみぞおちがつかえ疲れやすく貧血症で手足が冷えやすいものの食欲不振、胃炎、消化不良、胃痛、嘔吐に効果がある。
舌に歯形が付く場合は水分が多い。
他の漢方薬に116番茯苓飲合半夏厚朴湯は胃腸症状のほかに不安を伴う方に効果がある。
14番半夏瀉心湯 冷やす特徴がある肩こりの改善がある方もいる(これは禁忌患者としてアルドステロン症、ミオパチー、低カリウム血症のある方は禁忌になっています。)