ミレーナは薬が付いた子宮内に使用するリングです。黄体ホルモンが付加されています。薬の名前はノボレルゲストレルです。
避妊効果があり、別名飲まないピルと呼ばれることもあります。5年間にわたり黄体ホルモンを持続的に放出します。月経量が減るだけではなく月経痛も改善されます。
但し、自然に脱出する方もいます。子宮内腔の異常や粘膜下筋腫等使用出来ないケースもあります。挿入時に痛みを訴える方もいます。
挿入後は痛みの訴えはほとんどありませんが鎮痛剤の服用でコントロールします。最大6か月間少量の出血が続く場合があります。装着後は月経量が減少するために帯下用ナプキンのみで過ごしている方が多いです。当施設は治験にも参加し多くの症例を経験しております。
ミレーナから放出される黄体ホルモン(レボノルゲストレル)は、子宮内膜の増殖を抑える働きがあるため、内膜は薄い状態となり、月経量を減少させるとともに月経痛を軽くします。
子宮内膜の変化(イメージ)
ミレーナから放出される黄体ホルモン(レボノルゲストレル)は、子宮内膜の増殖を抑える働きがあるため、内膜は薄い状態となり、妊娠の成立(受精卵の着床)を妨げたり子宮の入り口の粘液を変化させて精子が腟の中から子宮内に侵入するのを防いだりすることで避妊効果を発揮します。
ミレーナには避妊効果があります。それでも100%妊娠が防げるわけではありません。
1年間に妊娠する確率は約500人に1人(0.2%)です。(丸尾猛ほか:診療と新薬43, 1157-1174 (2006))
1ヶ月~3年間の使用による変化を、月経量の変化・月経痛の変化・性交回数の変化・パートナー満足度・使用満足度でまとめました。
詳細はPDF資料をご覧ください。
アンケート結果(PDF)