医療法人社団ブロッサム 苗穂レディスクリニック

よくある質問

産婦人科について

  • Qどうして月経痛になるのですか?

    • 子宮内膜は排卵後から、受精卵が着床しやすいようにフカフカのベッドのように厚くなっていきます。妊娠しなければ出血と共に子宮内膜が剥がれ落ち、これが月経となります。
      子宮内膜を体外に排出するためには子宮の収縮が必要です。子宮を収縮させるためにはプロスタグランジンという物質の分泌が必要ですが、この物質が 子宮を過度に収縮させたり、子宮の周りにある腸の動きを活発にさせるために、下腹部痛、腰痛などが起こるとされています。
      また若い人の場合、子宮が未成熟で子宮頸部が狭く、月経血がスムーズに流れないことも原因となることもあります。
      日常生活に支障をきたす月経困難症では、子宮内膜症、子宮線筋症、子宮筋腫などが原因となっている事が多く、婦人科への受診をお勧めします。
  • Q子宮内膜症とは何ですか?

    • 子宮内膜は女性ホルモンの働きで増殖し、排卵が起こると妊娠に備えてフカフカのベッドのように厚くなります。
      そして妊娠が成立しなければ厚くなった子宮内膜は剥がれ落ちて、月経血として膣から排出されます。この子宮内膜が何らかの原因で、本来ある場所とは違う所で増殖するのが子宮内膜症です。
      子宮内膜は、どの場所にあっても女性ホルモンに反応して増殖→剥離→出血という周期的変化を起こすので、その結果として月経痛など種々の症状が出現する事になります。
  • Q無月経とは何ですか?

    • 無月経とは妊娠してないにもかかわらず3か月以上月経が無い状態です。18歳になっても初めての生理が来ない場合は原発性無月経といいます。今まではちゃんと生理が来ていたのに急に止まってしまったが妊娠はしてない状態は続発性無月経と言います。子宮や卵巣には問題が無いケースも多くあります。過度のストレス、行き過ぎたダイエット、運動量と食事量のバランスが取れていない時、甲状腺の異常や脳に下垂体腫瘍がある場合、薬の副作用(胃薬、降圧薬、精神科のくすり等)によるもの等多くのケースがあります。
  • Q無月経で気をつけなければならない事はありますか?

    • 低エストロゲン状態が長くつづくと、閉経後と同じように、骨密度の低下、血中脂質の増加、抑うつ状態になる可能性があります。ですから、骨密度や骨代謝マーカーの測定、血中脂質(総コレステロール・中性脂肪・善玉コレステロール・悪玉コレステロールなど)なども測定する必要もあります。
  • Q鉄欠乏性貧血とは何ですか?

    • 体の中に存在する鉄には血液中に存在する血清鉄と、肝臓や脾臓などの臓器に貯蓄されているフェリチン(貯蔵鉄)があります。フェリチンと呼ばれる鉄は、私達の生活にたとえると貯金に相当しますが、この貯金であるフェリチンが低下して起きる貧血が鉄欠乏性貧血の本体です。 貧血の約8割が、この鉄欠乏性貧血で若年女性に多く見られます。
  • Q更年期障害のホルモン補充療法(HRT)とは何ですか?

    • 更年期障害の原因のかなりの部分は、卵巣からの分泌される女性ホルモンの分泌が減少し、その結果として自律神経が失調するために出現します。
      ですから、自律神経の失調を回復するには、足りなくなった女性ホルモンを補充してあげればよいわけです。これがHRTの原理です。事実、HRTにより更年期障害の多くの方は、辛い症状が改善します。
  • Qホルモン補充療法(HRT)は特にどのような症状に効きますか?

    • よく改善する症状は、体のほてり、発汗、息切れ、動悸などの血管運動神経症状とよばれる症状です。
      これに加え、イライラ、不眠、憂うつなど精神症状もかなり軽減します。その結果、心と体は元気を取り戻し、以前のように元気な日常生活を送れるようになったと感じる女性が多いのです。しかし一方で、HRTは万能な治療方法ではありません。寝つきが悪い、あるいは眠りが浅い人、手足の冷えなどは治療効果が乏しいのが現状です。
      このような人には睡眠剤や漢方薬を併用することもあります。
  • Q次回の月経を早める方法はありますか?

    • 月経初日から数えて5日目以内よりピルを内服します。
      中容量ピルなら約10日間、低容量ピルなら約14日間内服します。ピル内服終了後の2〜4日目から出血(特に低容量ピルでは普段より少量の出血)が始まります。そうすると、予定月経を7~10日間前後早める事が出来ます。
      この方法を希望の方は、なるべく早く受診して下さい。
  • Q次回の月経を遅らせる方法はありますか?

    • 予定月経初日の5〜7日前から、月経を延長したい日(たとえば旅行の最終日)まで中容量ピルを内服します。
      そうすると旅行から戻った2〜4日後に出血が始まります。この方法では、排卵日以降にピルを内服するので、妊娠の可能性が無いことが条件になります。
      ※普段から低容量ピルを内服している方は、月経を遅らせたい日まで薬を継続して内服すると、次の月経を確実にずらす事ができます。
  • Qピルを飲み忘れた場合はどうすればよいですか?

    • ピルを飲む目的(避妊かそうでないか)によって、服用方法が異なります。
      詳しくは資料をご覧ください。→ 詳細はこちら(PDF)
  • Qピル内服による注意事項はありますか?

    • ピルは1日1回1錠を24時間毎にきちんと内服する必要があります。服用を忘れると不正出血が起きたり、ホルモンバランスが崩れて効果が出ません。ピル内服による副作用として、悪心・嘔吐・頭痛・乳房痛などが出現する事があり、中容量ピルでその頻度が高くなります。
      月経を遅らせる場合には、月経を避けたい期間(旅行中や試験日)にも薬を飲みますから、悪心・嘔吐などの副作用があった場合には、逆に旅行や試験日が辛くなります。
      低容量ピルではホルモン量が少ないため、薬の内服中に少量の出血が持続する事があります。また妊娠の可能性のある方、肝臓の悪い方、ヘビースモーカーや血栓症の既往歴のある方などにピルは処方出来ません。
  • Q妊娠中にインフルエンザの予防接種は出来ますか?

    • インフルエンザウィルスに対する抗ウィルス薬や、解熱鎮痛剤、鎮咳剤、非ステロイド系抗炎症剤など多くの薬は、「妊娠もしくは妊娠している可能性がある場合には投与しない」とされています。
      したがって、妊婦さんがインフルエンザに感染して高熱・関節痛・鼻水・咳などの症状で苦しんだ場合、投与できる薬は極めて限定されます。妊婦さんに使用出来ない治療薬がたくさんある以上、インフルエンザワクチン接種による感染予防が非常に大事であると考えられます。
      しかし、日本国内では妊婦さんに対するインフルエンザワクチンの調査成績はまだ十分に集積されていません。
      インフルエンザワクチンは病原性をなくした不活化ワクチンで、 胎児に影響を与えるとは考えられていませんが、日本においては「予防接種によって得る利益が、インフルエンザ感染の危険性を上回ると判断された場合に接種を行う」とされています。
  • Q授乳中にインフルエンザワクチンを接種しても問題はありませんか?

    • 授乳婦はインフルエンザワクチンを接種しても支障はありません。インフルエンザワクチンは不活化ワクチンというタイプで、病原性をなくしたウィルスの成分を用いているため、ウィルスが体内で増えることも無く、母乳を介してお子さんに影響を与えることもありません。
      なお、抗インフルエンザウィルス薬を使用した場合は、その薬剤は母乳中に移行すると指摘されており、服薬中に母乳を与えるのは避けることとなっています。
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