第13回 嚥下障害とは?ずっと美味しく食べたいあなたに
2022年1月15日 人生100年
プリンラボ
2021年12月6日、12月13日、12月20日
今回3週間にわたり嚥下障害~ずっと美味しく食べたいあなたに~を勉強しました。
講師 札幌医学技術福祉歯科専門学校 言語聴覚士 専任教員 工藤絵梨果 氏
第1回 12/6 なぜ人はむせてしまうのか?
第2回 12/13 飲み込みの検査体験をしましょう
第3回 12/20 嚥下訓練いつまでもおいしく食べるための筋力upトレーニング
嚥下とはどのような特徴があるか分かり易く説明してくれました。
まず、嚥下にかかる時間は何と0.3秒から0.7秒と一瞬です。しかも嚥下は1日に600回も行っているそうです。無意識に行っているので考えた事もありませんでした。飲み込み時に途中では嚥下の動作を止める事は出来ません。
次に、四足歩行の動物は誤嚥をしません。ヒトだけが誤嚥するのだそうです。赤ちゃんはむせません。げっぷを上手く出せないと乳汁を吐き出してしまうことはありますが確かにむせるのは見たことがないです。赤ちゃんも成長して言葉を話すようになると首にある喉頭の位置が下になっていくそうです。それにより誤嚥が始まります。加齢によって喉頭の位置が下がると共に声が低くなるのです。前回の声のアンチエイジングで女性は50歳ころに声変わりをすると習いましたが理由が分かりました!
注釈;喉頭とは喉の一部です。気道につながっています。空気が体内に入る道のスタート地点です。のど仏を含むいくつかの軟骨で形成されています。喉頭のなかには左右一対の声帯があります。喉頭の役割は3つ、発声、誤嚥予防、気道確保です。
嚥下造影検査の画像も見せてもらいました。嚥下の所用時間は短くて驚きです。
のどの解剖学も教わりました。
のどの解剖学も教わりました。
- 舌骨 筋肉で支えられ唯一宙にういている
- 甲状軟骨 のど仏の事。声帯がおさまっている。
- 喉頭蓋 食べ物を通さない。
- 声帯 食べ物を通さない。声を出す。
最後に誤嚥を防ぐ飲み込みの筋力アップトレーニングを教えてもらいました。
体操始める時はまず骨盤を起こし背骨を伸ばし姿勢を整えます。一部だけを鍛えるのではなくバランスを重視しましょう。
シャキア変法(嚥下おでこ体操)
- 手のひらの下あたりをおでこにあてる。頭、手のひらの各部位を押し付ける。
- 両手の親指を顎の下に押し上げる
発声運動としてパタカラ体操
- パは口唇パパパ
- タは舌先タタタ
- カは舌奥課カカカ
皆さんも是非お試しください。
貴重なお話しありがとうございました。