医療法人社団ブロッサム 苗穂レディスクリニック

プリンシパル研究所

第9回セミナー報告を聞いて 「からだの自己決定権ってなに?」

  2021年8月13日    人生100年

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★2021年8月12日オンラインセミナー    
★  7/11世界人口デー「世界人口白書2021」    
★  日本語版発表記念 オンライン・イベント
★  わたしのからだだから
★  ~#からだの自己決定権って何?~
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 男女共同参画センター主催のイベントにゲストとして参加した院長にお話しを聞きました。

「身体の自己決定権について18歳から20代の方とフリートークしたのですが少人数での話合でしたので気楽に参加できました。このイベントに参加したきっかけをスタートにして、皆さん元気よくお話しされ、見た目を気にする自分についてダイエットをモチーフに自己決定権のお話しが進みました。友人に子どもが生まれて祝福したけどモヤモヤありと本音をちらっと見せて下さり会話のハードルが下がりました。年代も違う、居住地も違う、ただ女性と自認している、それだけの共通点で集まったメンバーです。この話題についてトークしたいという思いだけで十分楽しい時間となりました。私はゆったりとした服装で参加し出かけずにトークできるのは良い事と改めて実感しました。
 話題に上がった中から一つだけ報告します。別のイベントで大御所の先生が「生理ではなく月経と呼んでください。」と若手婦人科医をたしなめる場面がありました。参加者は「生理でいいんじゃない、それで分かるんだから。」生理的な現象は他にも沢山あります。たとえば汗をかくのも生理的な現象です。月経だけを生理と呼ぶのは確かに正確ではありません。
 最近、月経という単語の意味が分からない女性達が増えてきました。その理由は性教育の衰退と関係あります。25年前位に性教育は激しくバッシングを受け、健康教育と言い換えて講演会を行っていた時代がありました。月経、と呼ぶことは正しい知識を得ることと繋がります。医学的な用語を理解出来ることでより深く科学的な事柄を理解出来るようになります。例えば性について女性が自分で避妊法を選択するには医学的な知識が必要です。知識がある女性は月経の言葉の意味が分かります。生理と呼んであいまいな知識のままで過ごしていると自分で決定する力が育ちません。よく分からないから他人任せにする、といった傾向が生まれやすいのです。お分かりいただけたでしょうか。もちろん判断をそれぞれの専門家に任せるのを否定するのではありません。」

 正しく豊富な知識が私達の自己決定権を支えてくれるのですね。難しくてまだ生理せいりと呼ばず月経と呼ぶことが大切とは良く分からない点もあります。皆さんはいかがでしょうか。


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